際立った個性と特徴を有する全ての商品には、必ずメリットとデメリットが背中合わせで共存しており、それはリサイクルトナーにも当然共通しています。まずはメリットとして、純正トナーと比較して安価である点が見逃せません。
業務用に大量の使用が必要な企業あるいは職種の方々にとって、消耗品に費やす経費は可能な限り抑えたくて当然であり、リサイクルトナーはこのニーズに確実に応えてくれる商品です。対してデメリットと表現するより懸念されるリスクとして、再生品故に使用するプリンタに及ぼす悪影響と、トナーの質の違いからのプリントアウトした画質の低下などが見逃せません。
不良品が混在している可能性が否めない、プリンタが目詰まりを生じてしまうなどの事例報告は複数確認されていますし、何より画質が悪いのが一目瞭然との声も聴こえています。細かい図面や文字、あるいは写真や絵画など、微妙な色彩を鮮明に再現する必要が求められるプリントアウトに際しては、使用を避けた方が賢明との判断が視野に入ります。
こうした長所と短所を正しく踏まえた上で、適材適所で使用可能なパソコン環境が整えられていれば、リサイクルトナーが純正品と比較して、全ての面で劣るとは一概には言えず、むしろメリットを最大限的確に活かした使用が可能です。